おきみゅー(沖縄県立博物館)で『手わざ-琉球王国の文化』を観てきました。

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沖縄県立博物館・美術館こと通称「おきみゅー」で開催されている、『手わざ-琉球王国の文化』展を観てきました。

会場であるここは、「沖縄島建築」でも紹介されていました。

【関連記事】『沖縄島建築・建物と暮らしの記録と記憶』感想レビュー

ってことで、見応えのあるブロックあたりではしゃいでから、会場入りしました。

【『手わざ-琉球王国の文化』の基本情報】

(開催地) 沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)

(開催日) 2020年2月4日〜3月15日まで

(休館日) 毎週月曜日

(時間) 9:00〜18:00

※入場は閉館30分前まで。

※駐車場あり。

(その他「おきみゅー」で開催された展覧会の関連記事)

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 おきみゅー/『手わざ-琉球王国の文化』の模造復元作品が素晴らしい!

(以下、展覧会概要より)

琉球王国時代から相伝する8つの手わざ(絵画、木彫、石彫、染織、漆芸、陶芸、金工、三線)の模造復元から得られた情報と作品を通じ、琉球王国の豊かな「手わざ」の素晴らしさと、琉球の美意識の世界を紹介します。

要は、

近代化や戦争などで失った美術工芸品を、

化学分析などの最新研究による情報をもとに、

現代の沖縄の手わざ(技術)の力をもって模造復元させた作品達、

それをお目にかかれるという内容です。

そして、なんと会場内はほぼ撮影可能でしたので、有り難く撮らせてもらいました。

で、最初にざっくり説明しますと、

展覧会は

(プロローグ) なぜ今、手わざの力が必要なのか

(01) 手わざの秘密をさぐる

(02) 琉球王国の文化

(03) 琉球王国の美

(エピローグ)

という順番で進んでいきます。

今回、私たちはこの展覧会の展示作品の中でも特に「陶芸」作品を楽しみにしてきました。

そう、やちむんですね。

お目当ての作品は【01 手わざの秘密をさぐる】のカテゴリーに展示されてました。

こちらです。

丁子風呂といって、今で言うアロマポットのようなものです。

下の段に炭を焚いてその上にお湯を入れ、丁子(クローブ)の入れてその香りを楽しむモノ、とのこと。

右の作品が琉球王国時代のモノ、

左が復元作品です。

右の原作品は、つまみがなくなっていますが、残された写真資料から検討を重ねて復元したそうです。

ちなみに復元された方は、読谷・北窯の松田共司さんです。

模造復元を制作するにあたっての映像も流れされていました。

それから、こちらは「赤絵枝梅竹文碗」です。

左の2つが、琉球王国時代のモノで、

こちら(下の写真)が復元されたモノです。

詳細な採寸調査と3D調査の活用により、読谷・常秀工房の方々によって復元されています。

中国の絵付け技法が用いられているらしく、確かにそのようなタッチ(雰囲気)で、今のやちむんとは趣がまた違いました。

あとは、三線の作られ方とかも展示されていましたし、

実際にも触れれました。

それから、【02 琉球王国の文化】では、「王都のくらし」や、

「地方のくらし」の違いなんかも見れました。

後半の【03 琉球王国の美】では、模造復元作品を通してみえてきた「琉球の美意識」が紹介されていました。

現代では左右非対称が美しいとされがちですが、琉球王国時代は左右非対称を美意識の基準とされているような作品もあって興味深かったです。

ラストは手わざを持つ作り手達の写真。

沖縄の歴史も改めて振り返れました。

まとめ

今回の『手わざ-琉球王国の文化』の展覧会を通して、沖縄って素晴らしい工芸品がこんなにもたくさんあるんだなぁって今更ながら気づかされました。というか、この郷土面積で、こんなにもレベルが高い工芸品の数々がある沖縄って本当にすごいことです。

と同時に、私自身、沖縄で生まれ育ってきたにも関わらず、身近にあるからこそ当たり前に思って見過ごしてきた美しさもたくさんあったなぁと。

いろいろ考えた一日でした。

そんな感じです、

また書きます。

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