また旅。

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ご本人のことをどのくらい知っているかとかもしくはその著書の内容あるいはそこにまつわるキーワードをどのくらい理解しているかの数値で起こせばかなり小さい数字になるかもしれませんが、ファンだと公言するのは自由なことなのかもしれません。

岡本仁さんの文章ってそういう魅力も大きいなぁと思うのです。

『また旅。』感想レビュー

岡本さんといえば、マガシンハウスで創刊された雑誌「relax」の編集長をされていた方だとピンとくる方も少なくないはず。

そして、先日のブログにも書いた『好きな場所へ自由に行きたい』の岡本敬子さんのご主人でもあります。

岡本仁さんがこれまでだされてきた著書だと、『今日の買い物』『果てしのない本の話』、あとは『東京ひとり歩き ぼくの東京地図 』などがありますが、今回の『また旅。』は雑誌暮らしの手帖で連載されていたモノを書籍化した内容となっています。

この本に限ったことではないんだけど、岡本さんのすごいところってその莫大な知識と情報量ももちろんそうなんだけど、たとえ何か知らなかったモノや事柄に対する追求の仕方とか、あとは自分のもっている情報との繋げ方がさすが。なので、本を通じて、個人的には思考術みたいなコツも学ばせてもらっているように感じています。

あとは、編集というお仕事柄、自分自身のことはあまり多く語らない印象もあるんだけど、それでも彼の書く文章ってその人となりのユーモアさやチャーミングさも端々にこぼれています。多分、そのことが、例え、読み手にとっても多少の知識や前情報が必要な内容の文章だとしても、良い意味で小難しくなくてすらすらと読み進めてしまえるテクニックなのだぁと思います。

イームズ、伊丹十三、リサ・ラーソン、中井窯、民藝、柚木沙弥朗、猪熊弦一郎、ヨハンナ・グリクセン、手打ち蕎麦naru...

と、本書の中で出てくるモノやことや場所が自分には馴染みがあるないにも関わらず、もしくは旅に出る予定がない人にとっても、とにかく知的欲求を満たしてくれるそんな1冊です。

岡本さんのinstagramをみていてもいつも思うのですが、年間を通して各地いろいろなところに行きながら、「暮らし・仕事・旅」のそれぞれの要素をこう自然とひと繋ぎにされていてとにかく日常が楽しいそうなのです。

なんだかそれって、彼が積み重ねる日々そのものが既にエッセイとしてなりたっているってことでもあるんだろうなぁとか。

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