【家族と一年誌 『家族』2号】
家族と一年誌『家族』は一つの家族の一年間の姿を追うことで、そんなたった一つしかない「物語」に出会い、形にし続けたいと思っています。
そんなフレーズが、この一冊のはじめに出てきます。
以前から、この雑誌の存在は知っていて、でも発行されたのが既に二年前の2019年で、普通の本屋さんでは売られていないし、沖縄だとこういう類の本を扱っているところもなかなかないので、通販してみました。
なので、事前に立ち読み的なこともできないので前情報は殆どなくって買ってみたんだけども。
※家族と一年誌『家族』の購入はこちらから。
【家族と一年誌 『家族』2号】はmitosaya。
今回、購入したのは『家族』2号なので、創刊されてから2冊目。
千葉にあるmitosaya薬草園蒸留所を営む江口さん一家が取り上げられています。
江口さん一家は、少し前にNHKの番組でも取材されたりして、その蒸留所もご自宅もものすごく素敵で釘付けになりました。
自分達で膨大な敷地の薬草園を管理しながら育て、それらをお酒やシロップにしたり。
ご自宅の食卓に並ぶ美味しそうな風景からは、とにかく趣味のいい暮らしが溢れているというか。
なので、そんな彼らのことが気になって今回はこの雑誌の購入にも繋がったというわけです。
で、実際に本書の中身はというと。
2年前なので、まだまだ蒸留所もご自宅も完成されていない段階、今のmitosayaに至る途中の経過が描かれています。
ちなみに取材期間は約3年も費やしたそうです。
ご主人が蒸留家を目指しドイツに家族と共に修行に行かれる部分や、帰国して、薬草園に引っ越し、蒸留所と住まいを改装していく、そしてmitosayaを一緒に作る仲間のことについても触れられています。それから、取材当時はまだお酒が作られていないというところでページは終わっています。
つまりは、未完成な記録がありのまま綴られているというわけです。
それはチャレンジであり冒険でもあり、一般的な常識に囚われた大人達なら屈しそうなスケールの大きさでもあって、それを家族総出で挑んでいくというチームプレイの記録。
しかも、小さな子供二人までも大きな戦力とする江口さん夫妻のバイタリティーとエネルギーは、親である自分自身も心を揺さぶられました。
まとめ
家族って、一体なんだろう。
この一冊を読み終えてみると、改めてそう問いたくもなります。
言うまでもなく、その家族ごとで違うモノだし、そもそも明確な答えっていうのないんだろうけど。
でも、何か目指すべきポイントや一つの目標を家族全員で共有しているって強いなーと。
そして、自分の好奇心と好きな気持ちに忠実に生きている人達ってハッピーで楽しそう、
もちろんそうなんだけど、でもその裏側には、きっと不完全さや未完成さをどしっと受け入れられる覚悟があって。
ゴールに向かうまで(もはやゴールも通過点)のその過程で生じるイレギュラーやリスクまでも、プラスの可能性へと変換しようとする心意気が並大抵ではないのかもしれないなぁ。
「これやってみよう」
『でも、こういう部分は大丈夫かな?』
「だったら、こうしてみよう」
一人では出せない答えをもう一人の誰かが違う視点で意見して、それを検証しながら進み、未来を切り開いていく。
誰かと生きる意味ってきっとそういうことで、その時間の中で紡いでいくモノが家族そのものを作ってくれるのかもしれないなーとか。
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