シェフたちのコロナ渦
出版されてすぐに購入したのこの本。
まずタイトルに惹かれて。
まさに我が家の主人も料理人だし、去年から始まったコロナ社会での流れで勤めていたレストランが事業縮小のタイミングで独立を選んだので、もうこれはまさに自分ごとだと思いながら読みました。
今回はその感想の記録。
コロナ渦のシェフを読んで
飲食店に勤めている人達もそうだし、特に自分自身が経営者だったりすると、読みながらドキドキがとまらないと思います。
本の中では34人のオーナーシェフ達が、コロナが始まった頃からのお店の営業や運営のことについて、どんな状況で、どんな心境だったのか、どういうふうにスタッフやお客様と向き合ったのかなど、彼らのありのままが記録されています。
もうね、
正直、胸がきゅーっとなったり、胃がキリッーっとなります。
今は、コロナ社会になって1年以上が経過してて。
まだまだ落ち着かないけれど、それでもなんとなくコロナ社会での過ごし方とかって、皆がある程度の基準をつかめてきた感覚はありますよね。
でも、当時って今よりも全然情報も整理できていなかったり、あるいはもっと混乱しているなかで、その時々の答えを出して進むってものすごく判断が難しかったはず。
「生きる為に開けざる終えない状況で開店すれば世間から白い目でみられ、あるいは思い切って休業したお店は体力的に余裕があるんだね、なんて皮肉を言われたり」
文中にはでそういったフレーズもでてくるのですが、それでも何かしらの決断をせざるおえなかった彼ら。
掲載されているお店は、ミシュラン星付きレストランから、街角の親しみあるイタリアン、居酒屋、バーなどスタイルはそれぞれ。
普段、我々が客席からみる表舞台とはまた違う、裏舞台で起こっている彼らの生き様を、この本を通して垣間みることができます。
まとめ
コロナ社会になって、飲食業だけでなくもちろん他の職業の方達だって大きなダメージを被っている人達って多いのは確か。
でも、この本は飲食業に携わらない方にも、是非読んでほしいです。
なんでかって。
ありきたりな言葉になってしまうけど、生きるためのヒントがつまっているから。
人って生きているかぎり、自分ではどうしようもできない厳しい状況に直面することって少なからずありますよね。
そういった時解決法って、人からの助言やサポートをもらえるなら有り難いけど、でも基本的にはやっぱり自分でなんとかしないといけない。その、「なんとか」っていうのが、思考のあり方だったり、心の持ち方だったすると思うんです。
登場する34人の経営者。
彼らの苦しみの中から生み出した決断と行動は、まさに自身の身を削った上での「生きる為の知恵」。
そこを惜しみなく共有してくれるこの1冊って、貴重な記録だと思います。
(ブログ内の海外修行と独立までにまつわる記事)
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