映画/『場所はいつも旅先だった』
沖縄では観れないないのかな…
そう残念に思っていた映画が、ようやく公開されました。
監督は、エッセイストの松浦弥太郎さん。
このブログでも、わたしが松浦さんのファンだということは公言してきましたが、今回は映像での表現ということでとても楽しみにしていました。
映画/『場所はいつも旅先だった』
2011年に出版されたエッセイと同じタイトルのこの映画ですが、本編の内容は映画オリジナルになります。
78分という時間の中で、5カ国を巡る旅のドキュメンタリー。
朗読仕立てで、国ごとにその情景と場面が展開されていきます。
もうこれがね、とっても心地いいのです。
あまりにリラックスしすぎて、実は途中、居眠りをしてしました(おいっ)。
映画館に着く前に張り切って、腹ごしらをしすぎてしまったことは反省点なのですが、、
それを一旦置いといても、この映画が映像を通して放つ魅力というのは、繰り返しにはなりますが「心地よさ」だとわたしは思います。
現地の場面からは飾らないからこその美しさが垣間見え、
食べ物の場面からはその香りが漂ってくるような臨場感、
登場人物の表情からは人間本来の優しさと強さが浮かびあがり、、
「旅」というキーワードを軸にストーリーは進んでいくのですが、決して観光名所のような場面が出てくるわけではないからこそリアルな空気感を体感することができます。
ここでちょっと話はそれますが。
加旅先での視点って、非日常な場所だからこその新鮮さや気づきを得られるのが一つの醍醐味でもありますよね。
でも、それって見たり感じたりしているのは自分自身であることには変わりないわけで、普段とちょっとだけ物事の角度を変えているだけなんですよね。
つまり、そのちょっとしたフィルターを使い分けて日常を過ごすことが出来れば、何気ない毎日だって大いに旅的要素を感じることができるのかもなーとか。
この映画を観終わったあと、わたしは無条件に心を開放させてもらえた気がしたのですが、それも新しいフィルターを一枚手に入れた感覚に近いように思ってます。