アント(アリンコ)チェア/3本脚と4本脚はどっちがおすすめ?
この記事にたどり着いてくださった方は、アントチェアの購入を検討されている方でしょうか?
そして、3本脚か4本脚で迷われていますか?
お気持ち、察します。
わたしもそうだったから。
そして、迷った挙句に、両方とも購入しました。
椅子って、お店に行ってその瞬間座っただけでは分からないことってたくさんありますよね。
使う場所や用途にもよるし、そもそもこういうデザイナーズ家具ってそれなりの値段です。
買ってから「あー、やっぱりあっちにすれば良かったー」なんて後悔したくないですもんね。
自分自身もまさにそうだったので、その経験も踏まえて、結局のところアントチェアは3本脚と4本脚ではどっちが良いのか?ということを記録してみます。
アント(アリンコ)チェア/3本脚・4本脚の各メリット・デメリット
アントチェアは、まさに蟻のようなシルエットをしているのアリンコチェアとも呼ばれているのは、もう周知のことだと思います。
そして、その椅子の購入を検討されている方なら、「デンマーク家具の代名詞」とか「アルネ・ヤコブセン」デザインがどうのとか、オフィシャルで公開されている情報にもすでに詳しいと思いますので、ここではそのことは省きます。
早速ですが、3本脚・4本脚それぞれのメリット・デメリットから並べてみます〜。
【3本脚メリット】
・アルネ・ヤコブセンのオリジナルデザイン。
多分、ここが一番の魅力ですよね。
前の方に1本脚があって、後ろに2本脚。
その椅子に人間が座って、人の足で支えて完成するとされています。
デザインとしての美しさ・それから何より「オリジナルデザインを使っているんだ」という嬉しさ。
そこは4本脚よりもテンションが上がります。
恐らく、ARTEKスツールの3本脚を使う感覚と同じだと思います。
・脚部が邪魔にならないデザイン
3本脚だと、円形テーブルに合わせやすいとされています。
脚部分がスッキリしているので、収まりもがよく出し入れしやすいです。
【3本脚デメリット】
・安定性に欠ける
人間が座って、その足で支えてから完成するとはいえ、正直、安定性には欠けます。
座っていて、姿勢を変えて重心をずらすとグラっとします。
なので、ステップ代わり(踏み台)として使うとかもあまりしない方がいいと思います。
・納期が遅い
3本脚に関してはメーカー在庫を持っていないらしく、大体は本国からの取り寄せになるみたい。
なので、通常の4本脚だとメーカー在庫があれば1か月くらいで届くけど、3本脚に関しては大体3か月以上かかります。
急ぎで購入したい人はそこが待てないかも。
【4本脚メリット】
・安定した座り心地
3本脚と比べると、安定感はやはりしっかりしています。
もちろん姿勢を変えてもグラッとすることはありません。
・納期が早い。
アントチェアの仕様にもよると思うのですが、メーカー在庫があれば沖縄でも注文してから1か月くらいで届きました。
【4本脚デメリット】
・オリジナル性に関して。
安定性を考慮して、デザイナーのヤコブセンの死後に発売されたのが4本脚。
オリジナルデザインにこだわりたい方にとっては、その点が悩むポイントですね。
アント(アリンコ)チェア/3本脚も4本脚も共通して良いところ
3本脚か4本脚か悩むポイントではありますが、そもそもどちらにせよ共通して良いところがあるわけです。
わたしが購入するに至った同期は、自分達が始める小さなお店で使いたいと思ったことがきっかけでした。
なぜかって、スタッキングできて場所を取らないから。(同じくヤコブセンデザインのセブンチェアもそうなのですが、アントチェアに比べると背もたれに幅があるので、狭い空間で並べて使うには少し圧迫感があるように思えたので)
使わない時は、重ねて隅に寄せて置いておくことができます。
ちなみに最大10までスタッキング可能らしいのですが、6脚重ねてもまぁまぁなボリュームにはなるので、10脚も重ねるとどうなのかな。
そして、スタッキングする場合は3本脚と4本脚をそれぞれ混ぜても重ねられます。
スタッキングをすると、座面が傷つくのでは?と心配になる方もいるかもしれませんが、保護パーツが取り付けられているので安心です。
アント(アリンコ)チェアの保証
保証に関しても、少し触れておきます。
購入後は、フリッツハンセン社のHPからメンバー登録をし、製品登録をすると保証が受けられるようになっています。
そして、ここで注意!
保証を受ける場合には、購入時の領収書が必要なんですって。
その場合に備えて、領収書のデータをアップロードをしておくこともできるみたいなので、紛失する前に登録しておいた方が良さそう。
実際、保証内容に関しては、わたしもまだ購入したばかりなので、不具合が生じておらず利用する予定は今のところありません。
ただ、万が一の保証ですから、製品登録するに越したことはないかと思います。
結論
3本脚と4本脚の両方を購入してみて、どちらがおすすめのなのか?
結論。
好みだと思います。
正直なところ、座りやすさ自体で言えばそんなに変わらないかも。
3本脚で言えば、姿勢を変えれば確かにグラっとはしますが、座る部分の心地よさだけで言えば違いもあまりなく不都合もそんなに感じられません。
むしろ、正面に一本しか脚がないので、自分の足を動かす時もそこに当たらないのでスッキリするような気もする…。
さらに、デザイナーズ家具として一つの作品を所有したいという点であれば、ヤコブセンのオリジナルデザインである3本脚の魅力は大きいです。
なので、個人的には、1脚だけ購入するとすれば3本脚を選ぶと思います。
ただ、数脚揃えてスタッキングするとかなると、今回みたいに両方を混ぜるかなー。
例えば、子供が使う場合は、4本脚の方がやっぱりなんか安心だし。
でもまぁどちらにせよ、アントチェアの良いところは、デザイナーズ家具の中では比較的、購入しやすい価格帯ということも有難いです。
仕様により値段も若干異なりますが、今回わたしが購入したのはカラードアッシュ。
うっすら木目が見えるタイプで、4万円くらいで買えます。
一方で、セブンチェアだと同じ仕様でも6万円くらいしますし、なんならウェグナーデザインのYチェアなら8,9万くらいしますよね。そういう点では、世界の名作椅子の中でも比較的にチャレンジしやすい価格だと思います。
って感じで、今後、使いながらまた新たに発見したり感じたことがあれば、追記していきます。
少しでもどなたかの参考になれば嬉しいな。
あ、ご存知の方が多いとは思いますが。
amazonとか楽天とかでは、アントチェアって明記されながらよくよくみると下の方に「リプロダクト」と書かれているモノは正規品ではないのでご注意を。
正規品と比較した上で、それでもあえて選択するっていうのはもちろんアリだとは思います、はい。
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