沖縄・今帰仁/波羅蜜 (パラミツ) と根本きこさんの本
※2021年2月7日、写真を追加しました。
いいな、素敵だなぁと思う暮らしをしている人達がわたしの友人はじめ まわりにはたくさんいます。
でも こんなに羨ましいなと思ったことはないかもしれないです。
まずは本の話から。
やんばるでご主人と一緒にお店をされている根本きこさんの本、『根本きこの島ぐらし島りょうり』。
神奈川の逗子でカフェcoyaと雑貨店okuを営みながら、フードコーディネーターとして活躍された後 2011年春 家族で沖縄に移住、その5年をつづった一冊。
春夏秋冬の四季を通してのやんばるでの暮らしのこと、沖縄食材と料理のこと、子育てのことなどが書かれています。
那覇で育ったわたしが知らないやんばるのこと、 使い慣れない食材での料理のことも知ることが出来たことももちろん 特にきこさんの子育てに関してはとても感銘をうけました。
どのページをめくっても 彼女自身の内から溢れる まっすぐで純粋な感情が軸となって 瑞々しい言葉で表現されていて。
その上 経験とマニュアルにしばられず 今をしっかりとみつめて 暮らすこと、子供と向き合うこと、家族の形をつくること、強い信念さを持ちつつでもその都度で柔軟に軽やかに そして自由に生きていることが伝わってくるのです。
いわゆる不登校児だった息子さんに関して 周りから言われた言葉に対しての彼女はこう記しています。
「社会に出ると 自分の思い通りにできることばっかりじゃないから、そういうトレーニングが子どもの頃から必要なんだよ。そのうち慣れるから大丈夫」といった言葉を受ける。
そんなニュアンスのことを言われるたびに、なんだかまるで最初から幸せレベルをぐっと下げたところから始まっているような、そんな気がしてならない。
そこそこ期待しないほうがゆくゆくへこまなくていいよって。
「おとなになったとき困らないように」という部分ばかり重視してしまって、今の幸せとか、そのときの気持ちがおろそかにされてないかなぁと思う。
当たり前のことだけど、「今」の積み重ねが「未来」になる。
歳を重ねるにつれて 価値観の偏った(固まった) ”当然なこと”が増えていく、
まわりもこうだからそういうもの 世間もそう、
世の中の流れと傾向はこう、
一般的には〜、とか。
かくいうわたしだってそうでした。
その当然なことは 果たして正解なのか?
正しい間違いとかの答えはともかく そもそも 考えること模索することをやめてないか?
この本を読むことで 改めて自分自身にそう問うきっかけとなりました。
沖縄・今帰仁/波羅蜜(パラミツ)に行ってきました。
さて、
話はまた本に戻って。
最後はこう締めくくられています。
移住してよかったですか?と、ときどき聞かれることがある。
はい、とも いいえ、ともどちらもしっくりこない。
きっと 移住してもいなかったとしても どっちにしても 今が一番いい と言いたいのだと思う。
今を肯定する材料を集め それをちいさくて柔らかいもろい「箱」に大切にため込んでいるような暮らし。
変わることが当たり前の暮らし。
経験することが宝だと、つくづく思う。
“仕事が暮らしであって 暮らしが仕事だ”と どっかの広告で見たけど。
波羅蜜ご夫妻は、まさにそれを実践している方達だと思うのです。
※2020年12月5日以下写真追加
初めて波羅蜜に行った時は3ヶ月だった息子が今では2歳半になり、一緒に食事も楽しめるようになりました。
これからも通う度に写真で記録していきたいなと思います。
(2021年2月7日)
波羅蜜の魅力と強さに触れられる気がする、この本も好きです。
(関連記事) :沖縄・今帰仁/波羅蜜(パラミツ)の『水餃子の日』に行ってきました。
(ブログ内のやんばる関連記事)
『やんばるアートフェスティバル 2020』へ行ってきました。
『ciromedia』も人気ブログランキングに参加しています。
クリックしていただけるとブログ更新の励みになります、どうぞ宜しくお願いします。
ciroのinstagramはこちらから。
『ciromedia』のinstagramはこちらから。
楽天ROOMはこちらから。